競艇は１コース断然有利。どこの競艇場でも例外なく勝利数が多いのが１コースである。少ないところでも４割近くは１コースが勝つのである。連対（２着まで）となると７割を超えてくる。競艇選手の多くはいう「スタート胴体ならば１コースが例えＢ２級であっても負かすのは難しい」と。
　なぜ、これほどまでに競艇での１コースは絶対的有利なのか。それはプールのような水面に置かれた２つのターンマークをグルグル回って競い合うからである。６艇の艇が横一線のままグルグルと回った場合どうなるか、簡単に想像できるはずである。「外にいくほど大回りの旋回半径を描くことになる」ということを。
　トラック競技でも最内と最外とでは走る距離に差が生じるが、ターンマークとターンマークの間、すなわち一本の直線の周囲を走る競艇では、内と外では絶対的な有利、不利が生じる。「圧倒的に内枠有利」これが、競艇の基本定理となる。